2大日焼け止め有効成分を徹底比較
飲む日焼け止めの有効成分には「ニュートロックスサン」と「ファーンブロック」が代表的ですね。
そもそもこれって原料は何からできてるの?誰が作っているの?
などなど、気になることはいろいろありますよね。
気になる日焼け止めの成分は本当に紫外線のカットに有効なんでしょうか?
2つの成分のうちおすすめは?コスパは?入手しやすいのはどっち?
気になる2大有効成分について徹底的に比較してみましょう。
ニュートロックスサンの特徴は?
ニュートロックスサンは、スペインのミギュエル大学とモンテローザ社で共同開発された成分です。
南スペインの強い紫外線を浴びて抗酸化作用の高まったシトラス果実とローズマリーからできています。
同じ種類の果実でも他の地域のものではだめで、南スペインの果実でなければ強い抗酸化作用が出ないのだそうです。
ニュートロックスサンはこの2つから抽出した成分を特定の割合で配合した天然のポリフェノールです。
1日に250㎎、85日間摂取することで約60%の紫外線をカットすることが実証されています。
ニュートロックスサンを摂ると体内の活性酸素の活動を抑えることによって、紫外線による炎症を抑えてくれます。
抗炎症、抗酸化作用が肌を日焼けから守り、肌の老化を劇的に遅らせます。
すでに日焼けした肌へのダメージも抑えることができるので、外出前に飲み忘れた場合、日焼けした後に飲んでも効果があります。
紫外線を完全にブロックしてしまうとビタミンDが十分に生成されず欠乏してしまう心配があるのですが、ニュートロックスサンは体内で合成されるビタミンDの生成を妨げないことがわかっています。
ある程度の紫外線は健康維持に必要なんですね。
強い紫外線による肌の炎症や光老化、皮膚がんの予防などに効果があるとされています。
ファーンブロック(PLエキス)の特徴は?
最近は「シェードファクター」や「PLエキス」という呼び方が主流になっているようですが、どちらも「ファーンブロック」のことです。
原料は、アメリカ大陸の熱帯および亜熱帯地域に生息する、ポリポディウム・ロイコトモス(Polypodium Leucotomos)というシダ植物です。
このシダ植物は古代マヤ人の時代から、血液浄化(クレンジング)剤として飲まれたり皮膚疾患の治療に使われてきたもので、ホンジュラスの人々は今でも民間療法として使用しています。
米ハーバード大学医学大学院における光防御分野の第一人者トーマス・B・フィッツパトリック(皮膚科医)と光老化対策の国際専門家チームによって15年の間臨床研究が行われてきました。
その結果、このシダ植物のエキスは非常に強い抗酸化作用を持ち、紫外線防御効果が非常に高いことがわかりました。
広範な実験データによって細胞レベルで日焼けを防止する効果があることが明らかにされています。
ファーンブロックの効果・作用
①抗酸化作用
活性酸素を取り除き、しみやしわを予防する。
②免疫防御作用
肌の免疫細胞を正常に働かせ、日焼けや炎症による赤みを防ぐ。
③細胞DNA保護作用
DNAを保護することで皮膚がんを防ぎ、紅斑」の予防にもつながる。
④皮膚構造の保存
肌のコラーゲンを守り、光老化によるしわやたるみを防ぐ。
紫外線を浴びると細胞が破壊されたりDNAが損傷したり、皮膚の構造が破壊されてしまうのですが、それらを細胞レベルで防ぎ、紫外線によるダメージを防いでくれるということです。
メラニン色素の生成も抑えるため、肝斑や色素過剰によって肌が黒くなるリスクも減らしてくれます。
紫外線によるさまざまな皮膚疾患に有効であるとして、世界80ヵ国もの医療機関でこのファーンブロックを使った「ヘリオケア」が処方されています。
「ヘリオケア」は「ファーンブロック」の開発機関が発売しているサプリメントで、多くの人が効果を実感しているサプリです。
副作用とアレルギーは?
飲んで体に入れるとなると、気になるのは副作用などの心配ですね。
ニュートロックスサンはこれまでのところ、副作用やアレルギー反応は確認されていないのでまず安心して飲めるでしょう。
ファーンブロックはまれに、消化不良や皮膚のかゆみなどアレルギー反応が起こることがあるので注意が必要です。
ファーンブロックの原料であるシダ植物はアレルギー性が高いため、花粉症などの症状を悪化させることがあるため花粉症の人は飲む前に医師などに確認しましょう。
サプリメントの中にはニュートロックスサンやファーンブロック以外にもさまざまな成分が含まれているので、それらに反応する可能性がないかも確かめてから飲んでくださいね。
結局どっちを選ぶ?
「ニュートロックスサン」と「ファーンブロック」、どちらも紫外線のカットには効果が実証されている成分なので、どちらを選んでも必要な摂取量が含まれていれば効果はあります。
もともと日焼け止めサプリは国内ではほとんど開発されていなかったため、当初飲む日焼け止めがほしい人は「ヘリオケア」を皮膚科で処方してもらったり、個人輸入するという状況でした。
国内でも最近はさまざまなメーカーが飲む日焼け止めサプリを販売しているので入手しやすくなってきています。
「ニュートロックスサン」の1日に摂取するべき量は250㎎。
「ファーンブロック」は「ヘリオケア」に含まれている量は240㎎~480㎎なのでこの量が目安となります。
なるべくこれに近い量が含まれているサプリメントを選びましょう。
最終的に選ぶときは次の3つが基準になるでしょう。
①体質に合うか
②入手しやすいか
③コスパがいいか
アレルギーのチェックはもちろんですが、そうでなくても体質に合わないことがあるかもしれません。
こればかりは飲んでみなければわからないので、初回に割引サービスなどがあると安心ですね。
国産のサプリが次々に発売されていますが、やはり海外から取り寄せるものよりも国産の方が安心感はありますよね。
国産サプリでよく見かけるものの多くは、有効成分に「ニュートロックスサン」を含むものが多いようです。
ニュートロックスサンを開発した「モンテローザ社」の公式サイトを見ると、同社はサプリメントの製造販売は行っていませんが、同社の公式サイトには提供ブランドとして、各社のサプリメントが紹介されています。
一方、「ファーンブロック」を開発した「カンタブリア社」の場合は「ファーンブロック」を特許成分として登録し、自社製品「ヘリオケア」を製造販売しています。
憶測ですが、自社製品と競合してしまうので、「ファーンブロック」を他の企業へ提供することに、あまり積極的ではない可能性があります。
「ヘリオケア」を製造するカンタブリア社はアメリカ向けヘリオケアに続いて、L-システンを加えたアジア向けのヘリオケアを発売しましたが、もともと発売されていたオリジナルのものに比べて割高になっているようです。
花粉症などアレルギー体質の人、日焼け止めサプリを初めて飲む人には、「ニュートロックスサン」の方がおすすめです。
副作用の心配が少ないことと、入手しやすく、種類も多く出ているので試しやすいといえるでしょう。